幼馴染の寅松と二人、静かな夜に息を潜めて村を出た。
生きるために飛び込んだ遊郭で
身を汚し、一日に何人もの男に嬲られながら
死に物狂いで金を稼ぐ地獄の毎日を送る。
それでも、寅松と抱き合うひと時だけは
確かな温もりを帯び、鮮やかな色を持っていた。
全ては、互いの幸せの為に。
寅松が幸せになる道で、俺は障壁だったのだろうか。
あの日を最後に、寅松の涙を見た事はない。
*長男×天涯孤独×役人*
柘榴の実の熟るる頃
君の面影映しいだす
けれども君とはいま二度と
交わう事はあらざらむ
意味がおかしかったり他に良い表現方法あったら是非教えてください…
*第5回コンテスト作品
*時代物なので、知識の至らない点はファンタジーとして捉えていただけたら幸いです。
*性描写多め
*表紙はSioN様から頂きました!
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