性に爛れた若い二人の男が、一人の少年に心を奪われた。
少年は男の一人の実弟。
まだ女どころかキスも知らぬ少年を、おもちゃにしているところへ、大人の男が二人入ってくる。
男たちは少年を弄ぶ。
乱暴に、残忍に。
やめてくれ!と泣き叫んでいたはずの二人は、いつしか再び少年に心奪われてゆく…
狂気の夜がすぎた後、男たちと少年の姿はない。
兄は己のしたことを認めず、弟など存在しないまで言い出す。
主人公はそうはなれない。
悪鬼と化した己の罪を直視しつつ、それでもなお、許しを求めて少年を捜し当てる旅に出るのだった。
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