エブリスタ 木守り~きまもり~ 一人残って敵軍を足止めせよ――それが領主の父の命令だった。 国の民全員が逃げた館に残り、千織(ちおり)は死を覚悟して、アガツ国の軍を待っていた。 姿を現したアガツ国の総大将は、全身黒衣をまとった青年だった。 強引で専制的な将軍だが、なぜか、... 著者 : ルチル 2019.04.01 エブリスタ