アネモネ

「ねぇ、俺のこと、好き?」
諦めに似たような感覚をおぼえ、小さな声で問う。返ってきた言葉は余りにも鋭利な刃の様だった。

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「ねぇ、俺にしない?」
「…ぇ…」

優しく甘い声で囁かれ、目を瞠る。塩素で傷んだ茶髪から覗く同じ色の瞳は冗談を言っているようでは無く、真剣そのものだった。

ハピエンです

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