寵童の再就職

著者 : ブッカー

僕の名前はメル、18歳。貴族の寵童をしていたけれど、ある日突然クビになった。理由は声変わり。理不尽だけど仕方がない、こうなることはわかっていた。とはいえ仕事がなくなると生活が出来ない、僕は仕事を探すべく王都に向かった。王都は大きくて圧倒された。僕はそこで仕事を探し始める。しかし、そう簡単に事は進まなかった。ずっと、寵童をしていた僕は字も読めず、使用人としての技術も無い上に普通の男並の筋力も無く、出来る仕事がほとんど無かったのだ。持っていたお金が底をつき、もう体を売るしかないと覚悟した頃、ギルドである仕事を紹介された。雇い主は変わり者の魔法使い。しかも、すぐ人が辞めてしまういわく付きの仕事だった。それでも後がない僕はその仕事を受けることにした。魔法使いの家は街のはずれにある大きなお屋敷だった。魔法使いは髭もじゃで大柄、ぶっきらぼうな態度で怖そうな人。頼まれた仕事は動物の世話というよくわからない仕事だった。少し不安になったがそうも言ってられない、僕はなんとか役に立つ人間だと証明すべく仕事を始めた。果たして僕は新しい仕事と安定した生活を得られるのか?

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