木守り~きまもり~

著者 : ルチル

一人残って敵軍を足止めせよ――それが領主の父の命令だった。
国の民全員が逃げた館に残り、千織(ちおり)は死を覚悟して、アガツ国の軍を待っていた。
姿を現したアガツ国の総大将は、全身黒衣をまとった青年だった。
強引で専制的な将軍だが、なぜか、彼は千織を殺そうとはしない。
父親に捨て駒として使われた千織を、彼は手元に置き、その耳元に囁く。
「父親が捨てたのなら、アガツ国がお前をもらう。お前は、アガツ国のものだ」
敵同士でありながら、いつしか二人は、歪みながらも抗いがたく惹かれあっていった。
――

ほんのり和風な幻想戦記です。
敵国の将軍×領主の息子。
残酷な表現や、無理やりな表現が文中にございます。苦手な方は閲覧注意して下さい。

※表紙は「かんたん表紙メーカー」を使用して作成いたしました。
※サポーター特典をつけています。

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