彼は僕/俺の恋人です
とある事情で徘徊中の少年と、彼を拾った人の話。
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心地よい風が頬を撫でていく。
それに含まれる匂い。
どこから運ばれてくるのか分からないけど、その匂いは俺の胸を掻き立てる。
焦燥感すら感じさせる、その匂いをたどって俺は足を早める。
でも、この匂いは俺にしか感じられないらしい。
他の人には分からないみたいだ。
だけど、俺に進む方向を教えてくれる。
だけど、俺は知らない。
その先に何があるのか、そして、この匂いは俺をどこに連れて行くのかを。
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〈登場人物〉
アル(♂)
物語の始まりでは未成年。
ミカ(♂)
アルを拾った時は30代前半。
ジル(♀)
ミカより年上。
初めてBL書きました。
生暖かい目で見守ってください。
関連作品は募集しておりません。
お気持ちだけありがたく頂戴いたします。
エピソードごとに時期がバラバラです。
時系列通りに並んでません。
読みづらいかもしれませんがご容赦ください。
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