古来より栄華を極めてきた祥ノ院一族には秘められた慣習があった……。
天から力を授かり他者を支配すると言われる祥ノ院家、その当主である「御門(みかど)」と後継者「太子(たいし)」にはそれぞれ依り代となる器「朱雀(すざく)」が与えられてきた。
朱雀は人の子である。男子でありながら祥ノ院家当主の「花嫁」として一族に君臨する。家を守り繁栄に導くとされる花嫁「朱雀」は一族から崇められた。一方で朱雀にまつわる全てのことは周囲に堅く秘せられてきた。
最高の地位にある者だけが享受できる祥ノ院家の秘宝。地位なくしてその存在を知ることは、時に禍となり身の破滅を招く。
一族の次期当主として生まれた頼親と、朱雀八家に生まれ幼くして頼親の朱雀となった静緒。
身体を重ねることが必ずしも愛情の証にはならない世界に生まれ落ちた二人の愛のカタチとは……。
純愛。
そして、溺愛。ハッピーエンドです。
※ 物語の特性上性描写が多めになっています。複数での絡みもありますので苦手な方はご注意ください。
一度書き始めて挫折したお話を新たに書き直しました。
どうか最後までお楽しみいただけますように。
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