不条理な世界における小さな光。

世紀末2000年。
第三次世界大戦後の平和な世界は、差別的な暗黒の時代だった。
核による遺伝子の変異によるΩ属性とα属性は、国に管理される存在だった。

16歳になった全国民に、一斉検査による属性検査。

その属性検査でΩ属性、α属性と判明した種別は、一様に国家公務員として任命される。
Ω属性は、α属性を産みやすい。
このため、Ωは産院へと強制的に収容された。
αは、公務員として給与を貰いながら、様々なことを勉強し、習得していく。
いずれ、国の要としてリーダーシップを取るための英才教育を受けていた。
そして、αのもう一つの仕事は、発情したΩに精液を提供することだった。

世紀末オメガバース。
番(つがい)という考えのなかった世界に、真矢(まや)は生まれた。

※コンテスト応募作品です
※画像はPixtabay様より頂戴いたしました。

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