世界を越えて

【王子(獣人)×健気】異世界トリップ

気付くと、脇腹に大きな痛みと熱さが襲った。

──え？

ふらっ、とバランスを崩して、地面に倒れた。

ヒヒヒッ

不気味な笑い声。

脇腹に手を伸ばせば、ぬるり、と手が濡れるのを感じた。

少しずつ、脳が麻痺していくように、何も考えられなくなり、視界がぼやけていく。

──あ、死ぬ。

麻痺していく脳は、直感的にそう考えた。

そして、意識を失った。

でも、次に目を開けたときは、知らない場所にいた。

*異世界トリップファンタジー

*突発的