信じる夢であれば(ところどころ加筆修正中)

天涯孤独のオメガ、明希は、全国に名を馳せる名門一家・和泉家が所有する製薬会社の研究施設で育った。

自由も、愛情も、友情も、そんな彼とは無縁のものだった。

オメガ性を理由に差別され、実験動物として扱われる生活に耐えかねた明希は、幼い頃に一度だけ脱出を試みた。だが、見知らぬ男の子に助けられるも、再び捕まってしまう。

それからは学校に通うことも許されず、ただの被験体として実験施設に通う毎日が続いた。

そんな中、明希は夢を見続けた。いつか絶対、和泉家の手の内から逃れ、社会に出て立派に働いてみせる。オメガでも出来るんだと証明してみせる、と。

ーー 僕たちから自由を奪った和泉家の人間なんて、みんな嫌いだ…。

そう思っていた明希は、小さな出会いから始まる大きな恋を、まだ知る由もなかった。

************

無理矢理の描写あり。苦手な方は章タイトルに※印を見たら逃げて下さい!

表紙画像は @mti_324 さんから許可を頂いたものです!

信じる夢であれば(ところどころ加筆修正中)のページへ

コメント

タイトルとURLをコピーしました